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== 概要例==
== 概要 ==
 本FreeFlexは、主に液体および界面系のさまざまな自由エネルギー計算に柔軟に対応できるMDプログラムとして開発された。液体界面でのwater finger座標によって初めてwater finger形成・切断の自由エネルギー障壁が明らかにされたように、既存の方法を超えた新たな座標が求められる場合も多い。<u>FreeFlexは、一般化座標の設定が容易で汎用性が高く、それに対する拘束条件やバイアス・ポテンシャルを課したり、その座標上の自由エネルギー計算を実行しやすいように設計された。</u>
 本ComplexRIは、全反射実験から得たデータを用いて、複素屈折率の分散を調べるためのWebアプリケーションである。複素屈折率の分散を調べることは和周波分光の解析に役立つ。界面SFG分光とは可視光と赤外光の2つの光を照射したときに、界面で選択的に発生する和周波光を検出するもので、2次の非線形効果を応用した分光法であり、近年液体界面や高分子界面などを含めた幅広い界面分析に応用されるようになった。この和周波発生はフレネル係数に大きく影響されており、また、フレネル係数は屈折率に依存した量である。そこで和周波分光を解析するには複素屈折率の分散を調べることが必要であり、本Complexそれを手軽に行えることを目的に開発された。


 現在のFreeFlexは、自由エネルギー計算手法として、
==主な特徴==
*自由エネルギー摂動法 (overlapping distribution法)
*全反射実験の実験データさえあれば、複素屈折率の分散を出すことが可能。
*アンブレラサンプリング法
*適用範囲は赤外領域。これは、和周波分光では官能基を調べることを目的としており、これに一致する光の周波数帯が赤外領域だからである。
*レプリカ交換アンブレラサンプリング法
の3通りをサポートしている。分子モデルは、点電荷および点双極子の分極モデルをサポートする。MD計算のチューニングについても多くの工夫がなされている。


==作成の経緯==
 和周波分光の結果をより正確に解析するための情報として様々な官能基に関する複素屈折率の分散を調べた論文<ref name = "ref1" /><ref name = "ref2" /><ref name = "ref3" />がある。これは全反射実験のデータに基づいて屈折率の分散をまとめたものになっている。本ComplexRIはこれに基づいて、全反射実験のデータさえ与えれば、同じようなフィッティングが簡単に行えるように開発された。<br />
 フィッティング計算には論文<ref name = "ref2" /><ref name = "ref3" />で用いられたものを主として用いている。これは、本研究室の王助教と以前森田グループに所属していた村田によって作成されたものである。本ComplexRIでは初期値を設定しなくてもフィッティングが行えるように、少しアルゴリズムを改良している。これは本研究室の森田教授、王助教の指導の下で上村が実装した。<br />
 また、WebアプリケーションとしてのUIも上村が実装した。


 FreeFlexは、吉川信明君が自らの研究のために作成していたMDプログラムを母体として、2014年度より汎用化を目指した開発が始められた。吉川君、王聆鉴君および森田が開発に加わり、液液界面に関わる吉川、聆鉴君それぞれの研究に必要なMDプログラムを包括する形で開発された。2015年より杉林君、2016年より田原君、2017年より平野君、内藤君、小泉さん、2018年より伊藤君が開発チームに加わって、液液界面での電子移動反応やfaciliated ion transfer、グランドカノニカルMDの研究へと進んでいる。また信田君によってparticle mesh Ewald法やOpenMP並列化が実装され、従来より格段に高速化した。
== チュートリアル ==
:チュートリアルでは4種類全10個の入力について、実際に解析を行い、その結果をもとに説明する。
{|class="wikitable"
! 目次(チュートリアル)
|-
|[[チュートリアル01|チュートリアル01]]:ファイルを入れて解析する(入力1⃣を与える練習)
|-
|[[チュートリアル02|チュートリアル02]]:解析に関する条件を指定する(入力4⃣を与える練習)
|-
|[[チュートリアル03|チュートリアル03]]:ファイルの形式を変える(入力2⃣を与える練習)
|-
|[[チュートリアル04|チュートリアル04]]:実験条件を正しく与える(入力3⃣を与える練習)
|}


== チュートリアル 例==
----


;[[チュートリアル01:水-DCM 界面のシミュレーション]]
==マニュアル==
: FreeFlex の基本的な使用方法のチュートリアルとして、コンパイル、系の作成、MD の実行といった一連の流れを説明する。
: また、計算結果を確認するために [[tools/show_energy.exe|show_energy.exe]] を用いてエネルギーの時間変化をグラフとして表示する。


== 概要 ==
本ComplexRIは全反射実験から得られた反射率あるいは吸光度のデータをもとにして媒質の複素屈折率の分散を出力するWebアプリケーションである。
<span style="font-size: 100%; color:red;">1⃣実験の結果、</span>
<span style="font-size: 100%; color:red;">2⃣ファイル形式に関する入力、</span>
<span style="font-size: 100%; color:red;">3⃣実験の条件、</span>
<span style="font-size: 100%; color:red;">4⃣解析に関する条件</span>
という四つの情報を入力として与えると、解析が行える。
== チュートリアル ==
{|class="wikitable"
{|class="wikitable"
! 目次
! 目次(入力)
|-
|[[入力#入力01|入力01]]:タイトル
|-
|[[入力#入力02|入力02]]:ファイル
|-
|[[入力#入力03|入力03]]:反射率か吸光度か?
|-
|[[入力#入力04|入力04]]:波数範囲
|-
|[[入力#入力05|入力05]]:データの列の指定
|-
|[[入力#入力06|入力06]]:昇順か降順か?
|-
|[[入力#入力07|入力07]]:実験で用いた基質の種類
|-
|[[入力#入力08|入力08]]:入射角
|-
|[[入力#入力09|入力09]]:吸収がないときの屈折率
|-
|[[入力#入力10|入力10]]:残差の指定
|-
|[[入力#入力11|入力11]]:フィッティング関数のパラメータの設定の有無
|}
{|class="wikitable"
! 目次(出力)
|-
|-
|[[#チュートリアル01|チュートリアル01]]:ファイルを入れて解析してみよう。
|[[出力#出力01|出力01]]:数値
|-
|-
|[[#チュートリアル02|チュートリアル02]]:解析に関する条件を指定しよう。
|[[出力#出力02|出力02]]:表
|-
|-
|[[#チュートリアル03|チュートリアル03]]:ファイルの形式を変えてみよう。
|[[出力#出力03|出力03]]:グラフ
|-
|-
|[[#チュートリアル04|チュートリアル04]]
|[[出力#出力04|出力04]]:アウトプットファイル
|}
|}


<div><span id="チュートリアル01"  style="font-size: 150%; color:Aqua;">チュートリアル01:ファイルを入れて解析してみよう。</span>➡[[#チュートリアル01の解説|チュートリアル01の解説へ]]</div>
----
: ここでは<span style="font-size: 100%; color:red;">1⃣実験の結果</span>を入力として与えて解析結果を出力させてみよう。
: 実験結果のファイルはComplexRIの<span style="font-size: 100%; color:red;">MANUALページ</span>の<span style="font-size: 100%; color:red;">File List</span>からダウンロードできる。
<span style="font-size: 170%; color:green;">画像</span>
: 今回は<span style="font-size: 100%; color:red;">Download the File01</span>のボタンを押してダウンロードしてこれを使用してほしい。
<span style="font-size: 170%; color:green;">画像</span>
: ダウンロードが出来たら<span style="font-size: 100%; color:red;">LSRページ</span>に行きファイルを入れてみよう。
<span style="font-size: 170%; color:green;">画像</span>
: 入力は①から⑩の10個だ。今回は<span style="font-size: 100%; color:red;">②File</span>にダウンロードしたファイルを与えるだけでよい。
: それでは<span style="font-size: 100%; color:red;">execute LSR</span>ボタンをクリックして解析してみよう。
<div id="チュートリアル01の解説" style="font-size: 150%; color:aqua;">チュートリアル01の解説</div>
: 解析結果は以下の画像のようなったはずである。
<div id = image1-1 style="font-size: 120%;">[図1-1]</div>
<span style="font-size: 170%; color:green;">画像</span>
[[File:01結果.png|frameless|caption]]
: ここまでComplexRIの基本的な流れを体験してもらった。
: ここで入れたファイルについて簡単に説明する。
: この様になっているはずである。
<span style="font-size: 170%; color:green;">画像</span>
: 一列目には波数、二列目に一列目の波数の光が入射した時の反射率が(%)単位が並んだ構成になっている。
: この様に解析に必要な実験結果は波数とそれに対応する反射率の二種類だけであり、これだけの実験結果から解析が行えるということである。
: 結果については次のチュートリアルで説明する。
<div><span id="チュートリアル02"  style="font-size: 150%; color:Aqua;">チュートリアル02:解析に関する条件を指定しよう。</span>➡[[#チュートリアル02の解説|チュートリアル02の解説へ]]</div>
: ここでは<span style="font-size: 100%; color:red;">4⃣解析に関する条件</span>を入力として与えてみよう。
: まず、先程と同様にLSRページ</span>に行き<span style="font-size: 100%; color:red;">②File</span>にファイルを与える。これは前回と同じものを使用してほしい。
: 先程はこれで実行していたが、以下のように④と⑩に追加の設定をしてみよう。
[[File:02入力ー4.png|frameless|caption]][[File:02入力ー10.png|frameless|caption]]
: それでは<span style="font-size: 100%; color:red;">execute LSR</span>ボタンをクリックして解析してみよう。
: 解析結果は以下のようなったはずである。
<div id = image1-1 style="font-size: 120%;">[図1-2]</div>
<span style="font-size: 170%; color:green;">画像</span>
[[File:02結果.png|frameless|caption]]
: ④と⑩の入力の意味を説明するのだが、その前に、結果の見方について簡単に説明する。
: <u>(1)数字、(2)表、(3)グラフ</u>が並んでいる。 これらの意味を解析の大まかな流れから説明していく。
: まず<u>(2)表</u>に示されているような数字が与えられる。これがあると、右側の<u>(3)グラフ</u>の<span style="color:green;">calculate</span>が書ける。これを<span style="color:red;">experiment</span>と比較してどれくらい近いかが<u>(1)数字</u>である。
: それでは④と⑩の入力の意味を説明していこう。
: 今回の結果をチュートリアル01の時と比較しながら考えていく。
: 図の比較は以下のようになる。
[[File:01結果.png|frameless|caption]][[File:02結果.png|frameless|caption]]
: ④の入力をしたことは、グラフの横軸の幅を設定することなっている。確かに、[入力4の図]と同じ範囲になっている。デフォルトの値で行われたチュートリアル01の時と比べてと変化がわかりやすいと思う。
:このグラフの幅の設定は、言い換えると、解析する波数の範囲設定したことになっている。これは直前に説明した解析の原理から考えればわかる。<u>(3)グラフ</u>の<span style="color:green;">calculate</span>と<span style="color:red;">experiment</span>を比較するのであった。このときグラフの横幅を変えれば、比べる範囲つまり解析の範囲を変えることに相当するということだ。
: 次に⑩について。
: まず、グラフについて。
: 2つあるが、左側は屈折率、右側は反射率をプロットしている。
:
: なぜなら、最小二乗誤差に比例した量になっているからだ。
: 数字については<div><span id="チュートリアル02"  style="font-size: 150%; color:Aqua;>チュートリアル02:解析に関する条件を指定しよう。 </div>
: 次のチュートリアルからはファイルに合わせた追加設定について説明していく。
<div><span id="チュートリアル01"  style="font-size: 150%; color:Aqua;>チュートリアル01:ファイルを入れて解析してみよう。</span>➡[[#チュートリアル01の解説|チュートリアル01の解説へ]]</div>
: それでは入力および出力の説明をしていこう。
<span style="font-size: 130%; color:aqua;>入力</span>
: まず入力の説明からしていこう。最初に説明したように入力は
: <u>[[#input1|1⃣実験の条件]]</u>、<u>[[#input2|2⃣実験の結果]]</u>、<u>[[#input3|3⃣ファイルの形式に関する入力]]</u>、<u>[[#input4|4⃣解析の仕方に関する入力]]</u>
: の四種類がある。
: 少し順番が前後するが一つずつ説明していこう。
<span id="input2" style="font-size: 130%; >2⃣実験の結果</span>
: 今回は入力欄の<span style="font-size: 100%; color:red;>②FILE</span>のみ入力したのであった。これが入力の<span style="font-size: 100%; color:red;>2⃣</span>である。
: まずその形式について説明しよう。ファイルは以下のようになっているはずである。
<div id = image1-2 style="font-size: 120%;">[図1-2]</div>
<span style="font-size: 170%; color:green;">画像</span>
: 一列目には波数、二列目に一列目の波数の光が入射した時の反射率が(%)単位が並んだ構成になっている。
: この様に解析に必要な実験結果は波数とそれに対応する反射率の二種類だけである。
<span id="input3" style="font-size: 130%; >3⃣ファイルの形式に関する入力</span>
: 次に入力の<span style="font-size: 100%; color:red;>3⃣</span>ファイル形式に関する入力について説明しよう。
: これは入力欄でいうと、<span style="font-size: 100%; color:red;>③、⑤、⑥</span>の3つに相当する。
: これらの入力をすることはファイル構成になっていることをアプリケーションに認識させるのが
: 入力ファイルと照らし合わせながら一つずつ説明していこう。
: まず<span style="font-size: 100%; color:red;>③Reflectance or Absorptance?</span>である。
: ここでは実験結果が反射率で与えられたのか、吸光度で与えられたのかを入力する。デフォルトは反射率で与えられたという回答になっている。今回のファイル形式は反射率で与えられているのでこの回答を変更する必要はなかったのである。
: まず<span style="font-size: 100%; color:red;>⑤the Lines Wavenumber and Intensity Ratio of Reflected Light are written on</span>である。
: ここではファイルの波数および反射率がその列並んでいるのかを入力する。デフォルトは波数は一行目、反射率は二行目に並んでいるという回答になっている。これは今回のファイル形式に一致しているのでこの回答も変更する必要はなかった。
: まず<span style="font-size: 100%; color:red;>⑥In what order are they arranged?</span>である。
: ここではファイルの波数が昇順、降順のどちらで並んでいるのかを入力する。デフォルトは昇順という回答になっている。これも今回のファイル形式に一致しているのでこの回答も変更する必要はなかった。
<span id="input4" style="font-size: 130%; >4⃣解析の仕方に関する入力</span>
: 続いて、入力の<span style="font-size: 100%; color:red;>4⃣</span>解析の仕方に関する入力について説明しよう。
: これは入力欄でいうと、<span style="font-size: 100%; color:red;>④、⑩</span>の二つに相当する。
: まず<span style="font-size: 100%; color:red;>④wavenumber range for the analysis</span>である。
: ここでは複素屈折率の分散を解析したい波数領域を指定してほしい。今回はデフォルト値の波数領域について解析した。
: 次に<span style="font-size: 100%; color:red;>⑩LSR repeats until the residual is less than the one set here</span>である。
: これは解析の程度をしてすることになる。簡単にいうと、内部では最小二乗法を用いており、最小二乗誤差(正確には標準偏差を用いている。)がいくつになったら計算を終了するかを指定することになる。この設定値をあまりに小さくしすぎると、いくらフィッティングをしても最小二乗誤差がその値未満になることがなく、解析が終了しないことがあるのでその点はご了承いただきたく思う。詳しいフィッティング方法を知りたいという方は、<u>[[#内部処理の説明など|内部処理の説明など]]</u>の<u>[[#説明01|説明01]]</u>フィッティング方法を参照してほしい。
<span id="input1" style="font-size: 130%; >1⃣実験条件</span>
: 最後に実験条件について説明しよう。
: これは入力欄でいうと、<span style="font-size: 100%; color:red;>⑦、⑧、⑨</span>の三つに相当する。
: まず、<span style="font-size: 100%; color:red;>⑦What is the Substrate used in experiment?</span>である。
: ここでは実験で使用した基質を指定してほしい。これは一般的な三つを選択肢として与えるとともに、それ以外の場合はotherから設定できるようにしたので必要に応じて使用してほしい。
: 次に<span style="font-size: 100%; color:red;>⑧incidence angle </span>である。
: ここでは入射角を指定してほしい。
: 最後に<span style="font-size: 100%; color:red;>⑨we caluculate the deviation from this value</span>である。
: ここでは複素屈折率の分散のバックグラウンドを指定してほしい。詳しくは、<u>[[#内部処理の説明など|内部処理の説明など]]</u>の<u>[[#説明02|説明02]]</u>屈折率のバックグラウンドを参照してほしい。簡単に言うと<u>[[#image1-1|[図1-1]]]</u>の複素屈折率の実部のグラフの端の方の水平になっている部分の高さがどれくらいになるかを指定することになっている。
<span style="font-size: 130%; color:aqua;>出力</span>
: 次に出力の解説をしよう。<u>[[#image1-1|[図1-1]]]</u>には数値と表とグラフが出力されていることがわかる。一つずつ説明していこう。
<span style="font-size: 130%; >(1)数値</span>
: これはフィッティング後の最小二乗誤差(正確には標準偏差を用いている。)がいくつになったかを示している。これは入力の⑩で与えた値より小さくなっているはずである。今回はデフォルト値が0.02であったので確かにそれより小さくなっていることがわかる。
<span style="font-size: 130%; >(2)表</span>
: これはフィッティング関数のパラメータを示している。行ごとに一組のパラメータを示している。
: フィッティング関数はローレンツ関数を用いている。詳しくは<u>[[#内部処理の説明など|内部処理の説明など]]</u>の<u>[[#説明01|説明01]]</u>フィッティング方法を参照してほしい。
<span id="input1" style="font-size: 130%; >(3)グラフ</span>
: これは反射率を波数に対してプロットしたものである。波数領域はちょうど入力④で指定したものになっている。experimentという名前が付いた方のグラフは単にインプットの反射率ををプロットしたものである。calculationという名前がついている方は(2)のように求まったフィッティング関数のパラメータを基に波数から反射率を計算してプロットしたものである。詳しいフィッティング関数の形が知りたい場合は<u>[[#内部処理の説明など|内部処理の説明など]]</u>の<u>[[#説明01|説明01]]</u>フィッティング方法を参照してほしい。differenceという名前がついているものはexperimentとcalculationの各点での差をプロットしている。これが0に水平な直線に近いほど適切なフィッティング関数が見つかったことを意味している。
<div><span id="チュートリアル02" style="font-size: 150%; color:Aqua;>チュートリアル02:複素屈折率の分散を解析してみよう。</span>➡[[#チュートリアル02の解説|チュートリアル02の解説へ]]</div>
<div id="チュートリアル02の解説" style="font-size: 150%; color:Aqua;>チュートリアル02の解説</div>
<div id="チュートリアル03" style="font-size: 100%; color:Aqua;>チュートリアル03:水-DCM 界面のシミュレーション</div>
:➡[[#チュートリアル03の解説|チュートリアル03の解説へ]]
<div id="チュートリアル03の解説" style="font-size: 120%; color:red;>チュートリアル03の解説</div>
<div id="チュートリアル04" style="font-size: 100%; color:Aqua;>チュートリアル04:水-DCM 界面のシミュレーション</div>
:➡[[#チュートリアル04の解説|チュートリアル04の解説へ]]
<div id="チュートリアル04の解説" style="font-size: 120%; color:red;>チュートリアル04の解説</div>


==内部処理==


[https://www.google.co.jp/ google]
{|class="wikitable"
! 目次(内部処理)
|-
|[[説明01|説明01]]:フィッティング方法
|}
<span style="font-size: 100%; color:red;">※このページを見るにはブラウザとしてchromeを使用されることを推奨しています。ブラウザによっては読み込みにかなり時間がかかることがあります。</span>


[[#チュートリアル|チュートリアルtopへ]]


==内部処理の説明など==
----
 
==詳細==


{|class="wikitable"
{|class="wikitable"
! 目次
! 目次(詳細)
|-
|[[#説明01|説明01]]:フィッティング方法
|-
|-
|[[#説明02|説明02]]:屈折率のバックグラウンド
|[[詳細01|詳細01]]:ローレンツ関数を使う理由
|-
|-
|[[#説明03|説明03]]
|[[詳細02|詳細02]]:p波とs波の平均値で与えられる理由
|-
|-
|[[#説明04|説明04]]
|[[詳細03|詳細03]]:屈折率の虚部が吸収を表す理由
|}
|}
<div id="説明01" style="font-size: 120%; color:Lime;>説明01</div>
<div id="説明02" style="font-size: 120%; color:yellow;>説明02</div>
<div id="説明03" style="font-size: 120%; color:orange;>説明03</div>
<div id="解説04" style="font-size: 120%; color:purple;>説明04</div>


[[#内部処理の説明など|内部処理の説明などtopへ]]
----


  [http://comp.chem.tohoku.ac.jp/mediawiki/index.php/ComplexRI ComplexRIページtopへ]]
  [http://comp.chem.tohoku.ac.jp/mediawiki/index.php/ComplexRI ComplexRIページtopへ]]


<span style="font-size: 170px; color:red;">[http://comp.chem.tohoku.ac.jp/mediawiki/index.php/ComplexRI ComplexRI]</span>
==参考文献==
<references>
<ref name = "ref1">"Effect of Frequency-Dependent Fresnel Factor on the Vibrational Sum Frequency Generation Spectra for Liquid/Solid Interfaces"
Lin Wang, Satoshi Nihonyanagi, Ken-ichi Inoue, Kei Nishikawa, Akihiro Morita, Shen Ye, Tahei Tahara, J. Phys. Chem. C, 123(25) 15665-15673 (2019).</ref>
<ref name = "ref2">"Dispersion of Complex Refractive Indices for Intense Vibrational Bands. II Implication to Sum Frequency Generation Spectroscopy"
Lin Wang, Ryo Murata, Ken-ichi Inoue, Shen Ye, and Akihiro Morita, J. Phys. Chem. B, 125(34), 9804-9810 (2021).</ref>
<ref name = "ref3">"Dispersion of Complex Refractive Indices for Intense Vibrational Bands. I Quantitative Spectra"
Ryo Murata, Ken-ichi Inoue, Lin Wang, Shen Ye, and Akihiro Morita, J. Phys. Chem. B, 125(34), 9794-9803 (2021).</ref>
</references>

2021年12月14日 (火) 08:19時点における最新版


概要

 本ComplexRIは、全反射実験から得たデータを用いて、複素屈折率の分散を調べるためのWebアプリケーションである。複素屈折率の分散を調べることは和周波分光の解析に役立つ。界面SFG分光とは可視光と赤外光の2つの光を照射したときに、界面で選択的に発生する和周波光を検出するもので、2次の非線形効果を応用した分光法であり、近年液体界面や高分子界面などを含めた幅広い界面分析に応用されるようになった。この和周波発生はフレネル係数に大きく影響されており、また、フレネル係数は屈折率に依存した量である。そこで和周波分光を解析するには複素屈折率の分散を調べることが必要であり、本Complexそれを手軽に行えることを目的に開発された。

主な特徴

  • 全反射実験の実験データさえあれば、複素屈折率の分散を出すことが可能。
  • 適用範囲は赤外領域。これは、和周波分光では官能基を調べることを目的としており、これに一致する光の周波数帯が赤外領域だからである。

作成の経緯

 和周波分光の結果をより正確に解析するための情報として様々な官能基に関する複素屈折率の分散を調べた論文[1][2][3]がある。これは全反射実験のデータに基づいて屈折率の分散をまとめたものになっている。本ComplexRIはこれに基づいて、全反射実験のデータさえ与えれば、同じようなフィッティングが簡単に行えるように開発された。
 フィッティング計算には論文[2][3]で用いられたものを主として用いている。これは、本研究室の王助教と以前森田グループに所属していた村田によって作成されたものである。本ComplexRIでは初期値を設定しなくてもフィッティングが行えるように、少しアルゴリズムを改良している。これは本研究室の森田教授、王助教の指導の下で上村が実装した。
 また、WebアプリケーションとしてのUIも上村が実装した。

チュートリアル

チュートリアルでは4種類全10個の入力について、実際に解析を行い、その結果をもとに説明する。
目次(チュートリアル)
チュートリアル01:ファイルを入れて解析する(入力1⃣を与える練習)
チュートリアル02:解析に関する条件を指定する(入力4⃣を与える練習)
チュートリアル03:ファイルの形式を変える(入力2⃣を与える練習)
チュートリアル04:実験条件を正しく与える(入力3⃣を与える練習)

マニュアル

目次(入力)
入力01:タイトル
入力02:ファイル
入力03:反射率か吸光度か?
入力04:波数範囲
入力05:データの列の指定
入力06:昇順か降順か?
入力07:実験で用いた基質の種類
入力08:入射角
入力09:吸収がないときの屈折率
入力10:残差の指定
入力11:フィッティング関数のパラメータの設定の有無
目次(出力)
出力01:数値
出力02:表
出力03:グラフ
出力04:アウトプットファイル

内部処理

目次(内部処理)
説明01:フィッティング方法

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詳細

目次(詳細)
詳細01:ローレンツ関数を使う理由
詳細02:p波とs波の平均値で与えられる理由
詳細03:屈折率の虚部が吸収を表す理由

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参考文献

  1. "Effect of Frequency-Dependent Fresnel Factor on the Vibrational Sum Frequency Generation Spectra for Liquid/Solid Interfaces" Lin Wang, Satoshi Nihonyanagi, Ken-ichi Inoue, Kei Nishikawa, Akihiro Morita, Shen Ye, Tahei Tahara, J. Phys. Chem. C, 123(25) 15665-15673 (2019).
  2. 2.0 2.1 "Dispersion of Complex Refractive Indices for Intense Vibrational Bands. II Implication to Sum Frequency Generation Spectroscopy" Lin Wang, Ryo Murata, Ken-ichi Inoue, Shen Ye, and Akihiro Morita, J. Phys. Chem. B, 125(34), 9804-9810 (2021).
  3. 3.0 3.1 "Dispersion of Complex Refractive Indices for Intense Vibrational Bands. I Quantitative Spectra" Ryo Murata, Ken-ichi Inoue, Lin Wang, Shen Ye, and Akihiro Morita, J. Phys. Chem. B, 125(34), 9794-9803 (2021).