「ComplexRI」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
13行目: | 13行目: | ||
FreeFlexは、吉川信明君が自らの研究のために作成していたMDプログラムを母体として、2014年度より汎用化を目指した開発が始められた。吉川君、王聆鉴君および森田が開発に加わり、液液界面に関わる吉川、聆鉴君それぞれの研究に必要なMDプログラムを包括する形で開発された。2015年より杉林君、2016年より田原君、2017年より平野君、内藤君、小泉さん、2018年より伊藤君が開発チームに加わって、液液界面での電子移動反応やfaciliated ion transfer、グランドカノニカルMDの研究へと進んでいる。また信田君によってparticle mesh Ewald法やOpenMP並列化が実装され、従来より格段に高速化した。 | FreeFlexは、吉川信明君が自らの研究のために作成していたMDプログラムを母体として、2014年度より汎用化を目指した開発が始められた。吉川君、王聆鉴君および森田が開発に加わり、液液界面に関わる吉川、聆鉴君それぞれの研究に必要なMDプログラムを包括する形で開発された。2015年より杉林君、2016年より田原君、2017年より平野君、内藤君、小泉さん、2018年より伊藤君が開発チームに加わって、液液界面での電子移動反応やfaciliated ion transfer、グランドカノニカルMDの研究へと進んでいる。また信田君によってparticle mesh Ewald法やOpenMP並列化が実装され、従来より格段に高速化した。 | ||
== | == チュートリアル目次 == | ||
;[[チュートリアル01:分散を計算してみよう。]] | |||
;[[チュートリアル01:分散を計算してみよう。]] | |||
;[[チュートリアル01:分散を計算してみよう。]] | |||
[https://www.google.co.jp/ google] | [https://www.google.co.jp/ google] | ||
;[[チュートリアル01:水-DCM 界面のシミュレーション]] | ;[[チュートリアル01:水-DCM 界面のシミュレーション]] | ||
19行目: | 22行目: | ||
: また、計算結果を確認するために [[tools/show_energy.exe|show_energy.exe]] を用いてエネルギーの時間変化をグラフとして表示する。 | : また、計算結果を確認するために [[tools/show_energy.exe|show_energy.exe]] を用いてエネルギーの時間変化をグラフとして表示する。 | ||
;[[ | ;[[チュートリアル01:分散を計算してみよう。]] | ||
: FreeFlex の基本的な使用方法のチュートリアルとして、コンパイル、系の作成、MD の実行といった一連の流れを説明する。 | : FreeFlex の基本的な使用方法のチュートリアルとして、コンパイル、系の作成、MD の実行といった一連の流れを説明する。 | ||
: また、計算結果を確認するために [[tools/show_energy.exe|show_energy.exe]] を用いてエネルギーの時間変化をグラフとして表示する。 | : また、計算結果を確認するために [[tools/show_energy.exe|show_energy.exe]] を用いてエネルギーの時間変化をグラフとして表示する。 | ||
25行目: | 28行目: | ||
;[[チュートリアル02:並列実行]] | ;[[チュートリアル02:並列実行]] | ||
: FreeFlex.exe の並列実行についてのチュートリアル。 | : FreeFlex.exe の並列実行についてのチュートリアル。 | ||
== チュートリアル解説 == | |||
==入出力の説明== | ==入出力の説明== |
2021年11月4日 (木) 08:53時点における版
概要
本FreeFlexは、主に液体および界面系のさまざまな自由エネルギー計算に柔軟に対応できるMDプログラムとして開発された。液体界面でのwater finger座標によって初めてwater finger形成・切断の自由エネルギー障壁が明らかにされたように、既存の方法を超えた新たな座標が求められる場合も多い。FreeFlexは、一般化座標の設定が容易で汎用性が高く、それに対する拘束条件やバイアス・ポテンシャルを課したり、その座標上の自由エネルギー計算を実行しやすいように設計された。
現在のFreeFlexは、自由エネルギー計算手法として、
- 自由エネルギー摂動法 (overlapping distribution法)
- アンブレラサンプリング法
- レプリカ交換アンブレラサンプリング法
の3通りをサポートしている。分子モデルは、点電荷および点双極子の分極モデルをサポートする。MD計算のチューニングについても多くの工夫がなされている。
FreeFlexは、吉川信明君が自らの研究のために作成していたMDプログラムを母体として、2014年度より汎用化を目指した開発が始められた。吉川君、王聆鉴君および森田が開発に加わり、液液界面に関わる吉川、聆鉴君それぞれの研究に必要なMDプログラムを包括する形で開発された。2015年より杉林君、2016年より田原君、2017年より平野君、内藤君、小泉さん、2018年より伊藤君が開発チームに加わって、液液界面での電子移動反応やfaciliated ion transfer、グランドカノニカルMDの研究へと進んでいる。また信田君によってparticle mesh Ewald法やOpenMP並列化が実装され、従来より格段に高速化した。
チュートリアル目次
- チュートリアル01:水-DCM 界面のシミュレーション
- FreeFlex の基本的な使用方法のチュートリアルとして、コンパイル、系の作成、MD の実行といった一連の流れを説明する。
- また、計算結果を確認するために show_energy.exe を用いてエネルギーの時間変化をグラフとして表示する。
- チュートリアル01:分散を計算してみよう。
- FreeFlex の基本的な使用方法のチュートリアルとして、コンパイル、系の作成、MD の実行といった一連の流れを説明する。
- また、計算結果を確認するために show_energy.exe を用いてエネルギーの時間変化をグラフとして表示する。
- チュートリアル02:並列実行
- FreeFlex.exe の並列実行についてのチュートリアル。